村上開新堂クッキー京都と東京の違いは？購入方法や予約できるか調査

創業明治7年の老舗洋菓子店「村上開新堂」。

村上開新堂のクッキーは京都と東京で販売されています。

この記事では、村上開新堂クッキー京都と東京の違いは？購入方法や予約できるかを調査します。

村上開新堂クッキー京都と東京の違いは？

村上開新堂クッキー京都と東京の違いは、創業者の違いと紹介制度の有無です。

創業者の違い

京都の村上開新堂の創業者は村上清太郎氏で、東京の村上開新堂は村上光保氏が創業者です。

2人は甥と伯父の関係ですが、別々に洋菓子店を開業したため、独立した経営を行う2つの村上開新堂ができました。

村上清太郎氏

京都の村上開新堂創業者である村上清太郎氏は、村上光保氏の甥です。

すでに洋菓子職人だった伯父の村上光保氏に洋菓子作りを教わりました。

その当時、村上家は東京に拠点を移し、宮内省に奉仕していました。

村上清太郎氏も東京で育ちましたが、後にもともと村上家があった京都に戻り、1907年村上開新堂を開業しました。

村上光保氏

東京の村上開新堂創業者の村上光保氏は、1870年に国家政策の一環として洋菓子作りを始めます。

その後、1874年に日本人初の洋菓子店である村上開新堂を開業しました。

政府の欧化政策のために洋菓子を製作し、宴会が開かれるときなどに大きな貢献をしました。

また、日本初のシャドウウィンドウのある洋菓子店を始めるなど、日本人に合わせた洋菓子作りとともに新しいの洋菓子店のあり方で人々を魅了しています。

紹介制度の有無

京都の村上開新堂は紹介制度がありません。

店舗に行くか電話して予約すれば、村上開新堂のクッキーやほかの商品を購入できます。

紹介を受けないと予約や購入できないのは、東京の村上開新堂だけです。

東京の村上開新堂でクッキーなどを購入したい場合、すでに村上開新堂に登録している方から紹介を受ける必要があります。

しかし、2025年2月現在、東京の村上開新堂は製造が追いつかないため、紹介と新規登録を当面の間停止しています。

再開の見通しは立っていません。

村上開新堂クッキーの購入方法【東京】

東京の村上開新堂クッキーの購入方法は以下の通りです。

紹介を受けて村上開新堂に自分の名前を登録してから、予約できるようになります。

予約方法は、村上開新堂に来店するか電話をかけるかです。

電話の場合、予約開始日から数日間繋がりにくい状況になるため、時間に余裕があるときに電話をかけることをおすすめします。

どうしても電話が繋がらない場合は、レストラン直通の電話にかけるか、あるいは村上開新堂に行って予約しましょう。

村上開新堂クッキー購入方法【京都】

京都の村上開新堂クッキーの購入方法は以下の通りです。

京都の村上開新堂クッキーは、紹介を受けなくても購入できますが、予約制となっています。

京都の村上開新堂に来店するか、または電話をかけて予約します。

京都の村上開新堂では「顔を見て、声を聞いて届けたい」という理念があるため、ネットでの予約には対応していません。

受け取りは店頭か宅配便のどちらかを選べます。

予約してから受け取りまでの期間は数か月ほどです。

予約したときに、受け取りは約何か月後と伝えてくれます。

ちなみに、クッキー以外の商品は予約せずに来店して購入可能です。

ただし、店先で行列になり、商品が売り切れてしまうことも多々あります。

村上開新堂と山本道子の店の違いは何？

村上開新堂と山本道子の店の違いは、店内に入れる人と創業した年です。

店内に入れる人

村上開新堂では普段は扉にカギをかけていて、顧客リストに登録している人が来店したときにだけ店を開けます。

登録している人は店先に着くと、ベルを鳴らします。

すると、店員さんがカギをを持って来て扉を開けてくれるのです。

そのため、基本的に登録している人が予約した商品を受け取るために来店し、登録のない一般の人は店内に入れません。

一方で、山本道子の店は誰でも洋菓子を買いに店内に入れます。

扉にはカギがかけられず、町に向けて開けられています。

村上開新堂と違い、紹介を受けなくてもクッキーなどの商品を購入できるのです。

創業した年

村上開新堂は創業1874年で、日本初の老舗洋菓子店です。

国に洋菓子製造技術の習得を命じられたことをきっかけに開業しました。

ヨーロッパの文化が入ってきたばかりの当時の日本に、大きな影響を与え、たくさんの洋菓子を提供しました。

一方、山本道子の店は村上開新堂の5代目オーナーが、1990年に開業した村上開新堂の姉妹店です。

同じ建物の中にありますが、すぐ隣の別の入り口から入ります。

5代目のオーナーが始めた比較的新しい店舗ですが、村上開新堂と同じくらいの人気を誇っています。

村上開新堂の歴史

村上開新堂の歴史を時代に分けて紹介します。

初期の村上開新堂

村上開新堂の歴史は、1870年に村上光保氏が国家の政策として洋食や洋菓子製造技術の習得したことから始まります。

宮内省に従事し、横浜の外国人居留地に派遣されるなどの職務を全うしました。

1874年、現在の東京都千代田区麹町にて日本で初めて日本人として洋菓子店をオープンします。

1883年ころ、外国の賓客をもてなす迎賓館である「鹿鳴館」で毎晩のように宴会が開かれていました。

この毎晩行われる豪華絢爛な宴会で、村上開新堂のアイスクリームやガトウなどの洋菓子がたくさん使われました。

当時の村上開新堂の洋菓子が、日本洋楽史に絵として記録されています。

2代目・3代目の苦悩

1900年代、2代目がフランス語製菓や料理の用語を翻訳し、辞書を作り、地道な研究作業を続けます。

その研究が功を称して3代目には、村上開新堂の味の世界を広げることに成功しました。

1905年には、木造の店舗を改築して、日本初のショウウィンドウがある洋菓子店に進化します。

2階の喫茶室では洋菓子とコーヒーを出し、より洋風の雰囲気が漂う店舗に変貌しました。

ところが、1923年に発生した関東大震災では店舗が焼失し、初代からのレシピまで失ってしまいます。

それでも、3代目は洋菓子への熱意が冷めず、何度も試作を繰り返すことで自分の味を確立するのです。

しかし、世界恐慌時はあおりを受けて注文が激減、第二次世界大戦は空襲で再び店を焼失します。

戦後から現代の新たな挑戦

戦後は、ごく限られた古くからの顧客や外交上の宴会のための注文しかありませんでした。

苦しい状況の中、洋菓子以外の挑戦を始めます。

戦時中に開発した栄養補給用の小型携帯食「ヒットB」を販売したり、日本経済新聞社の食堂経営をしたり、家族総出で苦しい時期を乗り越えました。

1965年に現在の千代田区一番町に移転し、店舗は鉄筋の2階建てになりました。

また、移転を機にフランス料理のレストランも開設します。

村上開新堂との接点ができ、心を和ませられる場として好評です。

そして、ニューヨークでさまざまな経験をした5代目が、「ドーカン（Dohkan）」の開業や「山本道子の店」の併設など、新たな挑戦を試み続けています。

まとめ：村上開新堂クッキー京都と東京の違いは創業者と紹介制度

村上開新堂クッキー京都と東京の違いは？購入方法や予約できるかを調査しました。

京都の村上開新堂と東京の村上開新堂の以外は、創業者と紹介制度の有無です。

また、東京の村上開新堂と山本道子の店は姉妹店に当たります。

気になる方はぜひ、足を運んでみてくださいね。